【驚愕】今、ナイジェリアで一番熱い日本人ー後編ー
今、なぜかナイジェリアで一番熱い日本人
学生時代はバイトやインターンの日々。
一般的な大学生活に思えるが、大学卒業後すぐにゲームギルドで起業し、
いつの間にかナイジェリアでスターになっていた男。
そんなスターという星の名の下に生まれた24歳、小宮 明さんに話を伺った。
この記事は「後編」です
まだお読みでない方はぜひ前編からご覧ください。
平凡な学生生活を送っていた小宮さん、とあるきっかけからナイジェリアに進出しちゃうぞ。
そんな小宮のTwitter(現X)はこちら
ノープランでアフリカに行って講演会開いた話
小宮:2023年の5月から一か月程度ナイジェリアに行って、そのあと更にルワンダ・ウガンダ・ケニアにも行きました。
ナイジェリアでは、大学に80人くらい集めてトークセッションイベントを開催しました。
現地のWeb3の事業者の方々を集めて、「アフリカにおけるNFTとは」「NFTの未来とは」という二つのテーマでやりましたね。
小宮:NFTゲームの会社や味の素がスポンサーになってくれました。
中瀬:ナイジェリアにいかれた理由はあるんですか?
小宮:ナイジェリアはクリプトが比較的普及してて、人口も多いんですよ。
私の中では「アフリカ=ナイジェリア」みたいなところもあったので、ナイジェリアに行ったのは自然な流れでした。
ただ、現地に行って何をするのかは全然決めてなかったですね。
中瀬:計画なしで行ったということですよね笑。どのような過程でイベントを開くまでに至ったんですか。
小宮:まずは現地のナイジェリア人と知り合って、ナイジェリア料理食べて卓球して仲良くなりました。
中瀬:卓球すると仲良くなるんですね。
小宮:屋外に卓球台があって、一緒にやったら仲良くなりましたね。
中瀬:とはいえ、いきなりナイジェリアに行っても誰に連絡するのがいいか分からない気が…
小宮:元々アフリカ人向けのゲームギルドを作っていたので、現地にどんな事業者がいるか分かってましたし、知り合いもいたので。困ったときは彼らに連絡すれば助けてくれました。
そうしているうちに気づいたらイベントをやる話が出てきました。
中瀬:イベントを開くと決めてから実際に開催するまで、どのくらい準備期間がかかったんですか?
小宮:1,2週間くらいで開催しました。本当に流れで笑
イベント開催の3,4日前に会場が決まるくらい行き当たりばったりでした。
会場取れなかったらどうするつもりだったんだろう・・・笑
中瀬:なぜ大学でイベントを開くことにしたのでしょうか。
小宮:元々ラゴス大学(日本の東大のような位置付け)の人と知り合いで、話しているうちにセッションをやることになったんですよね。その流れで大学でやりました。
中瀬:そのスピードで開催して80人集めるというのはなかなかだと思うのですが、小宮さんのWeb3コミュニティの方々が来てくれたんですか?
小宮:そういった方もいましたね、ボランティアで手伝ってくれたり。
でもそれ以外の参加者の方が多かったですね。学生の方だったり、多くの人に来ていただけました。
コミュニティメンバーはナイジェリアの地方に住んでいる人も多いので、全員来れるという訳でもありませんでした。
中瀬:アフリカで困ったことはありましたか?
小宮:電気がほぼつかない、WiFiがつかえない、ですかね。
中瀬:意外とどこでも暮らせるタイプなんですね
小宮:文句言いながら暮らしてました笑
あとナイジェリアは食事がめちゃくちゃ辛かったですね。
ナイジェリアの料理は辛いんだね。お腹壊しちゃいそう。
成り行きの先に社会課題を解決する糸口が
中瀬:現在の事業はアフリカに特化されていると思うのですが、元々アフリカの社会課題を解決したいと考えられていたんですか。
小宮:社会課題を解決したいと思ったのは、現地に行ってアフリカの現状を知って、自分の事業を通して手助けできる部分があると感じてからです。
例えば、失業率が高いという現状があり、こういった人たちに何か変化をもたらせたらいいなと。ギルドで元々知り合いだった方や現地で知り合った方、もはや友達ですね。友達を手助けしたいという気持ちです。
中瀬:小宮さんの事業を通してアフリカの問題をどのように解決される予定ですか。
小宮:これまでの事例だと、コミュニティで情報収集してゲームでお金を稼いで、そのお金で大学の授業料を払ったとかありますね。
全体のパイで見ると一部ですが、NFTゲームやコミュニティは人々を救う手段になり得るのかなと思ってますね。
中瀬:ナイジェリアだとWeb3ゲームは一般的なんですか?
小宮:そうですね、すごく普及しているというほどではないですが。日本と比べると広まっていると思います。
中瀬:コミュニティの中で雇用を生むというか、そこから収入を得て豊かになっていくとか、そういうことを描かれていると。
小宮:そうですね。
あと、世界的に見てWeb3に知見のある人材は貴重で、収入が高かったりするので、Web3について学べる場にしていきたいですね。
ナイジェリアは公用語が英語という点もあり、事業を通して雇用を作る可能性はあると思っています。
ナイジェリアのスターとなった小宮さん
中瀬:アフリカでの事業はどう成長させて行く予定ですか?
小宮:アフリカで人材を育てていきたいですね。
Web3に限らずエンジニアの人材紹介とかもしたいです。コミュニティ版のLinkedlnみたいのを考えています。
実際に現在運営しているコミュニティ内で「絵描ける人いるか」と聞いたら手を挙げてくれて、その絵をNFTアートにしたりとか。「動画編集できる人いるか」と聞いたら、それもいたりとか。意外とコミュニティ内で仕事を任せることもできるんですよ。
このようなやりとりがもっと広がっていけばいいと思います。今はコミュニティのメンバーでゲームをして、それで稼ぐみたいな感じですけど。
それ以外の雇用を増やしていくということですね。
中瀬:コミュニティの拡大に向けてどういった取組みをされているんですか?
コミュニティのメンバーが増えることで目標の実現に近づくと思うのですが、アフリカという離れた場所でどうコミュニティを育てていくのかなと。
小宮:他コミュニティやサービスにアウトバウンドをかけることが多いです。Web3だとTwitter(現X)がよく使われるので、アフリカのWeb3事業者のフォロワー見たり、事業者に直接アプローチかけたりして。
仲良くなったら、そういった方々に私たちのコミュニティを拡散してもらうこともあります。
中瀬:仲良くなる能力がとにかく高いんですね。
小宮:そうかもしれないです。この前9月に誕生日だったんですけど、英語のアカウントで「Wow! My ハッピーバースデー!」みたいに言ったら、70人以上のナイジェリア人にお祝いされました。
中瀬:もうナイジェリアの有名人じゃないですか笑
小宮:Twitterで「このツイート見てる人、どこの国籍か教えて」とアンケートをとると、大体ナイジェリア人ですね。
中瀬:交流会で初めてお会いした時も、すぐ溶け込んでましたよね。僕は元々他の方と話してたと思うんですが、気づいたら小宮さんもいて、話題の真ん中にいるみたいな。
小宮:笑
中瀬:小宮さんは人の良さというか、初対面の人と仲良くなって味方につける不思議な魅力がありますよね。
今、会社は何名でやられてるんですか?
小宮:正社員は僕しかいなくて、あとはスポットで雇う方とか業務委託してる方が5,6人くらいですかね。
中瀬:委託してる方もDM突撃でつながった方ですか?
必殺、小宮のDM攻撃。
小宮:DMもありますし、コミュニティの中で見つけた人もいます。
実際に、英語用のTwitter(現X)を動かしてくれてるのはコミュニティの方ですね。日本でブロックチェーンゲームの記事とかも作ってるんですけど、LINEのオープンチャットで募集しました。
コミュニティが人材の集客口みたいになってますね。せっかく自分でコミュニティ持ってるので、そこから集めたほうがお金もかからないし、コミュニケーション上の齟齬も少なくていいかなと。
これからの野望を聞いてみた
中瀬:事業を通して実現したい夢はありますか?
小宮:この事業を通して叶えたい夢は「僕が仲良くなった人を幸せにすること」ですね。ベンチャーとスタートアップだとスコープが違うと思っています。
ベンチャーは周りを幸せにしていくイメージで、スタートアップは世の中を幸せにしていく。
私自身はベンチャーの思想なので、コミュニティで知り合った世界中の方々を幸せにしていきたいです。
中瀬:ああ、なんかいいですね。今度ご飯行きましょう。
小宮:そうですね、是非。
━━後日
完
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