【洗剤を使わない洗濯!?】株式会社wash-plus代表取締役 高梨健太郎さん#4
地域住民に愛されるコインランドリーを作る
『洗剤を使わないコインランドリーを作る』
2013年に創業したコインランドリーwash+は宿泊施設にも導入されている。
知られざる創業ストーリーはまさにジェットコースター。
人にも環境にも優しい洗濯手法の仕掛け人、高梨健太郎さんにインタビューをした。
この記事は#4です
まだお読みでない方はぜひ、株式会社wash-plus高梨健太郎さん#1からご覧ください。
wash-plusの着想を得た体験
中瀬:東日本大震災で経営が苦しくなる中で、コインランドリー事業を開始したきっかけは何だったのでしょうか。
高梨:私一人と余っている不動産で何ができるかを考えた結果がコインランドリーでした。
また、コインランドリーをするにしても付加価値と差別化がないといけないと思っていました。
私はどのビジネスでも付加価値と差別化ができるかというところを常に考えています。
ちょうどその時、子どもが生まれてアトピーが気になっていました。
洗剤を使わず肌にやさしい洗濯ができないかーそこから着想を得て、アルカリイオン電解水で洗濯をするということを思いつきました。
これが当時のコインランドリー業界では付加価値であり、同時に差別化でもありました。
中瀬:日常の気づきをコインランドリーに持っていったのですね。
高梨:アルカリイオン電解水で洗濯ができるコインランドリーと言っても機械が対応していないと使えませんが、
大手の機器メーカーさんには開発の反対をされ、現在取引をしているメーカーさんだけが実験に付き合ってくれました。
普段の生活で気づいた課題がwash-plusの今後の飛躍につながるなんてすごい!
血銭を叩いてwash-plus創業
中瀬:そういえば、コインランドリーってどのように始めるのですか。
高梨:私はまず余っていたアパートの一室から始めました。
ただ、コインランドリー用の業務用洗濯乾燥機って家庭用の洗濯機ではないので、1台1トンくらいするんですよ。なのでまず改装工事をしました。
家庭用の比にならないほど洗濯機の回転による揺れがあるので、床の補強などもしないといけませんでした。
中瀬:かなり大規模ですね、経営が苦しい中でその挑戦は怖くなかったのでしょうか。
高梨:初めはすごく怖かったことを覚えています。洗剤も使わずにアルカリイオン電解水で洗濯をする。
しかも初期投資で3,000万くらいかかりました。さらにその頃にはアルカリイオン電解水の生成装置まで買ってしまった。
土地を担保にしてお金を貸してもらってなんとか1号店を出店しました。
中瀬:アルカリイオン電解水による洗濯が知られていない中で、そこまで推し進めたのはかなりリスク取られていますね。
高梨:もう後がなかったので必死にやりましたね。子どもが産まれていて、覚悟を決めてやるしかなかったので。だから自ら現場に行って掃除もしたし、お客様の意見を吸い上げて必死に改善をしていました。
情熱と信念が原動力というwash-plusのクレドにもつながる、勇気を持って行動したエピソードでした。
今後のwash-plusについて
中瀬:今後のwash-plusの目標は何になるのでしょうか。
高梨:はい、まず我々はアルカリイオン電解水の洗濯で特許をとっています。
特許は技術を守ることができるが、我々が早く広めていかなければ困っている人たちにwash-plusのサービスを届けられないということです。
コインランドリーだけじゃなく、家庭用洗濯機だったり、より困っている人に早く我々のサービスを届けるというところが今の課題ですね。
中瀬:まずはwash-plusの洗濯手法を届けて困っている人たちをいち早く救うということですね。
高梨:私自身もそうでしたが、アトピーを持っている子どもをお持ちのご両親からしたら絶対に助けてあげたいはずですし、痒くならないようにしてあげたいと思うことは当然だと思います。
そんな人たちにとって希望を持たせるような存在になっていきたいと考えています。
中瀬:高梨さんは誰かを救いたい、という思いが一貫して強いお方だということがとても伝わりました!本日は以上となります、ありがとうございました!
高梨:ありがとうございました!
高梨さんのおもしろエピソードから、wash-plus創業時のハラハラドキドキエピソードまで話していただきました。
洗剤を使わないから人にも環境にもやさしい洗濯。wash+を皆様ぜひ使ってみてくださいね!
完
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